2012年8月22日水曜日

そのにじゅうさん

激動の一日でした。

この度、大阪市福島区に店舗を構える「struct (ストラクト)」にて、ワシの手作りアンクレットを取り扱って頂ける事になりました。

structは、大阪発のメイド・イン・ジャパンのスニーカーのオリジナルブランドである「blueover (ブルーオーバー)」を中心としたセレクトショップです。

お店は「メリヤス会館」という建物の地下一階にあり、まるで秘密基地のようです。








お店との出会いは少しさかのぼり、とある催しがきっかけでした。ブルーオーバーの靴を一目見た途端に虜になりました。お店やブランドのコンセプトなども知る内に、良いお店が良い考えで良い物を作ってるなあと感じました。それからFacebookTwitterでやりとりし、今回は大変良いお話を頂くことができました。店主の本屋敷さんをはじめ、ブランドとお店の皆様には大変感謝しております。

さて、今回作らさせて頂いた物はこちらのヘンプのアンクレットです。




作りは非常に単純です。でも色使いが一本ずつ違い、留具も三種類あり、全て一点物です。
今回作る上で悩んだ事の一つが、長さです。男性女性、体型によって変わるからです。短くすることは出来ても、出来上がってヘンプを切ってしまえばそれより長くはできません。かなり余裕をもって長いものを作ることも考えましたが、あえてやめました。それは、色とボタンの組み合わせも同じなのですが、「カラーリングは気に入ったけど留具が気に食わない」や、「全部気に入ったけど短くて巻けない」ということを、「人と物との縁」と受けとめて頂きたかったからです。
今まで、音楽のCDは買って頂いたことはあります。でもそれ以外の自分が作った物をお金を支払って買って頂いたことはありません。CDはみな中身は同じものです。例えそれが自主製作の手作りの物であったとしても、内容は同じです。一つの縁をみんなで共有することができますし、どちらかといえば表現を受けとめる側だと思います。勿論、一概には言えませんが。
このアンクレットのように、身に付けるものはその人個人の表現だとか個性だと思います。

今の日本の世の中は、安価でそれなりに良い物を買うことができます。でもそれによってワシは個人的にファッションにおいては個性が失われてきていると感じています。自分自身もそれに当てはまってきていますけどね。
そんな世の中でたった一つの物と出会うことは、「縁」ということ以外に考えられませんでした。だから、決して手を抜いた訳ではなく、全てバラバラにしました。

この作品のチャームポイントは、留具を通す輪の先から伸びる、ちょろんとしたところです。まさにチャームのように。作る際に、フェルトでチャームを作って付けてみましたが、いまいちでした。なるべく自分色を出すように色々考え悩みましたが、結局は本当に本当に単純な物に辿り着きました。今まで自分用に作ったり、プレゼントしたものと何ら変わりありません。
しかし単純ですが、一つ一つを魂をこめて作りました。なんだかそれはバンドを始めた頃のライブをするような感覚でした。作っていく内にどんどんテンションが上がり、息も切れ、時には大声で歌いながら作りました。大変だったけれど、とても楽しい時間でした。

今日お店に納品へ行き、店頭に並べて頂いた時、初めてバンドのCDがレコード店に並んだ時のことを思い出しました。新宿のタワーレコードさんでは、反町○史さんの横に並べて頂いていました。光栄でした。(ソロシップスのライブを知らない方には分からないことです…。)
その時の感覚を思い出しました。涙が出るような気持ち。

structのFacebookページやその他のWebで、たくさんの有難い反響を頂き、早速お買い上げもして頂けたようです。自分としてはかなり不安なことだったので、嬉しくてホッとしています。
しかも、ワシのFacebookでは、物作りのきっかけとなった人である、おおくぼひでたかさんご本人様から「いいね!」を頂戴しました。感無量であります…。

お買い上げして頂いた方たち、何かしらのリアクションをしてくださった方たち、structの店主の本屋敷さん、struct及びblueoverの方たち、本当にありがとうございます。まだ始まったばかりです。これからも宜しくお願い致します。


お店では、愉快でひょうきんな店主の本屋敷さんが、スニーカーのフィッティングからメンテナンスのことまで、幅広くとても丁寧に教えてくださいます。本当に素晴らしい靴ばかりです。履いた途端に「違い」を実感できます。
その他にも魅力的なアパレルが色々あります。ぜひ、お店へ足をお運びくださいませ。

struct (ストラクト)



◆Address

〒553-0003 大阪市福島区福島3-1-39 メリヤス会館B1

※建物に向かって一番東側にある赤い郵便ポスト前の階段のみが地下への降り口です。


[電話]06-6451-0045

[営業時間]13:00~20:00(木曜定休)

E-mail : hello@struct.biz


●JR東西線「新福島」、阪神本線「阪神福島」から徒歩 約10分

●京阪中之島線「中之島」駅から徒歩 約5分

●JR大阪環状線「福島」 約15分

●大阪駅前バス 構内のりば(黄色) 1番55系統「堂島橋北詰」下車すぐ

≪ご注意ください!≫

※専用の駐車場はございませんので、電車・バスなどをご利用ください。



そのにじゅうよんへつづく。